やはり中国は侮れない――。 そう思わざるを得ない状況がいま、米国内の住宅市場で起きている。 というのも、中国の住宅購入者が米国の不動産を買い漁っており、米中間で新たな衝突の火種が生まれているからだ。 中国人は2022年だけで、米国の中古住宅に61億ドル(約8500億円)を投じたことが分かっている。 この額は他のどの国よりも多く、過去数年、増加傾向が続いている。 中国人による不動産購入の平均額を眺めると、2022年は1件あたり100万ドル(1億4000万円)を超えており、過去最高を記録した。 全米不動産協会が公表した報告書によると、2015年から20年までの外国人による米住宅購入者の中では中国人