ウクライナ軍は、ロシア軍との各正面の戦闘において高性能の兵器を使用して、反転攻勢を有利に進めている。 そして、勝利することを追求している。 一方、ロシア軍は約6か月もの周到な準備と重点正面に戦力を集中して戦い、直ちに後退することなく、陣地線で抵抗している。 周到に準備している防御部隊に対する攻撃では、兵器の性能を生かして戦うことも必要だが、作戦戦術を駆使して勝利を追求することが重要であり、最も求められる。『反転攻勢:ロシア軍伝統のキル・ゾーン戦法、むなしく木っ端微塵に』(2023年6月14日 JBpress)では、①ウクライナ軍のここ数か月の戦い方と両軍の戦い方への影響について述べた。 本稿で