米マイクロソフトが今年1月に「Chat(チャット)GPT」への大規模出資を発表して以来、メディアが人工知能(AI)を持ち上げて大騒ぎしている。 その様子を見ていると、ドットコム・バブルのことを思い出さずにはいられない。 このデジャブ(既視感)は先日、半導体大手エヌビディアの市場時価総額が一時、1兆ドルの大台に乗ったことでさらに強まった。 同社はチャットGPTのAIアプリケーションで用いられるチップをはじめ、様々な半導体の製造で知られる。すわバブルの再来か、と思われた。 実を言えば、その見方は正しくない。市場における今回のAIブームには、健全な面がいくつもある。 昨年のビッグテックの株価急落は、