率直に言って、まだ疑問符は拭えないが、わずかながら再生への道は残されている。オークランド・アスレチックスに所属する藤浪晋太郎投手のことだ。 現地時間5月14日、本拠地のアラメダ・カウンティ・コロシアムで行われたテキサス・レンジャーズ戦で藤浪は2試合連続で登板がなかった。チームは3―3の同点で迎えた8回にリリーフ陣が満塁弾を浴びるなど大量8得点を奪われ、3―11で大敗。2連敗で借金は絶望的な24にまで膨らみ、ブルペンに待機していた藤浪は出番がないまま屈辱のゲームセットを迎えた。 ただ2日前の5月12日、同じ本拠地で行われたレンジャーズ戦では至福の時を味わった。10回一死一、二塁から7番手として登