政治には予算をめぐる諍いがつきものだが、今日の財政瀬戸際政策は本当に恐ろしい。 米国では、民主党と共和党が政府債務上限の引き上げをめぐってチキンゲームを繰り広げている。ドラマが白熱するにつれ、そのリスクは危険なほど高くなっている。 ジャネット・イエレン財務長官は、もし何の合意もまとまらなければ財務省は現金を使い果たし、6月1日に政府の請求書の支払いができなくなるかもしれないと語った。 投資家は、米国史上初のソブリン債デフォルト(債務不履行)が発生するリスクを相場に織り込み始めている。 政治的な得点稼ぎは、もっと大きくて長期に及ぶ問題も見落としている。 人口が高齢化し、各種給付金の支出が増加し、
財政のおとぎの国に暮らす政府
忍び寄る破綻の足音、政治家はいつ目覚めるのか
2023.5.8(月)
The Economist
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