筆者は仕事で飛行機を利用することが多い。 だが、スウェーデンのバルト海沿岸に点在する別荘の屋根をかすめるような低空で飛び、音速の壁を破り、ジェット戦闘機「グリペン」の操縦桿を握ってロール(横転)やループ(宙返り)を経験することはめったにない。 コックピットには、パイロットの隣――賢明にも筆者の手が届かないところ――に、このスウェーデン製の飛行機の性能を限界まで引き出せるようにする小さなトグルスイッチがついている。 スイッチは「平和」に設定されている。 指一本でレバーを倒すと「戦争」モードになる。そう思うと、とりわけ心が揺さぶられる。 先日流出した米国政府の機密文書によれば、ロシアによる侵攻が昨
ウクライナ軍のトップガンに新しい戦闘機を
空での戦い、供与すべきは「グリペン」か「F-16」か?
2023.5.1(月)
The Economist
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