「ブラジルには中国との関係に偏見がないことを世界に示した」 4月12~15日にかけて中国を公式訪問していたブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領が会見で表明した。人権や台湾問題などを巡り、中国に対する米国やEU(欧州連合)をはじめとする西側諸国の強硬姿勢が強まる中、ブラジルは中国との関係を強化していくという意思を明らかにした。 それだけではない。ルーラ氏は上海で、BRICS諸国のインフラ整備への融資を担う「新開発銀行」本部を訪問し、「先進国が参加せず、世界規模で展開する初めての開発銀行」と言及した。同銀行は、自身の後継者としてブラジル大統領を務めたジルマ・ルセフ氏が総裁に就いている(ルーラ氏は現在2