急速に中国化し言論の自由などに制約が生じている香港を嫌って、台湾に移り住む香港人は、コロナ禍を経てもそれなりの人数に上る。このことは、言及される機会こそ多くないが事実である。 台湾の蔡英文政権は2020年6月の「香港国家安全維持法」成立に合わせ、香港からの移民や投資を促進する専門の窓口を開設した。これ以降、香港人が新たな移民グループの仲間入りをしつつある。 香港人は台湾の地で安住できているのだろうか。家族で台湾に避難してきた香港人移民のひとりに、現状を聞いた。 蔡政権が香港人専用の窓口を開設したといっても、無条件に移民を受け入れているわけではない。3月20日付の台湾紙『自由時報』によると、台湾
台湾へ逃れた香港人が語ったこと「今は投票できることが何より嬉しい」
台湾に移住する香港人は少なくないが、安定した職業に就くのは難しいという現実
2023.4.20(木)
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