世界は今、活気を取り戻した西側ブロックと中国とロシアの専制国家同盟とに分断されていると描写することが普通になった。 しかし、この考え方には限界がある。 まず、フランスのエマニュエル・マクロン大統領による虚飾的な中国訪問の失敗が示しているように、西側は常に一枚岩であるわけではない。 そして、21世紀の大規模な地政学的争いにとってさらに衝撃的なことに、どちら側にも味方したくない国は100カ国を超えており、そこには少なくとも40億人、言い換えれば世界の人口の半分以上が住んでいる。 以下論じていくように、世界秩序が崩れるにつれ、これらの「非同盟」諸国が集団として重要性を増していく。 インドやサウジアラ
新たな非同盟、西側が味方につけられるか?
損得勘定に基づく世界観、中国と西側の争いのカギに
2023.4.17(月)
The Economist
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