2022年12月16日に閣議決定された「国家安全保障戦略」は、重大なサイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」を導入する方針を掲げた。 同戦略は、能動的サイバー防御の導入に向けた取り組みとして、①民間企業のサイバー攻撃被害の情報共有と、政府による企業支援の強化②サイバー攻撃の兆候や発信源の探知・把握③攻撃元のサーバーへの侵入・無害化の3本柱を掲げた。 ただし、「能動的サイバー防御」の定義は、同戦略を含む安保3文書には記載されておらず、かつ具体的な活動についても触れられていない。 一般に「能動的サイバー防御」とは、「相手のネットワークへの侵入も含め、サイバー空間を常に監視し、情報を収集し、事