「台湾有事」はいつ起きるのか。米国から、やれ2025年だの2027年だの、と根拠が薄い説も多々伝えられている。日本メディアはこれらを評価もせずに報道するため、読者は惑わされる。次の3説はそんな類の愚説と言えるだろう。 第1は2021年3月、フィリップ・デビッドソン米インド太平洋軍司令官(当時)が議会証言で示した「2027年説」。実は司令官は、ジョー・バイデン政権がインド太平洋地域で爆撃機17機、戦闘艦艇15隻の削減を決めたことに反発し、危機を煽り予算を復活させることを狙った発言だと言われている。 第2に昨年10月、マイク・ギルディ海軍作戦部長はシンクタンクでの講演で、「私の心の中では2022年も
「台湾有事」に向け秘密情報工作が活発化、暗闘を演じる米中
ロシアのウクライナ侵攻を把握していた米国の強力な情報力が生かせるか
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