2022年の出生数は前年比5.1%減の79万9728人(厚生労働省)。80万人割れは比較可能な統計を取り始めた1899年以降、初めてだ。23年はコロナ禍の影響もあり70万人台前半になると予測されている。 年率5%減が続けばわずか10年で日本の出生数は50万人を割り込む。我が国は「異次元の少子化」に突入した。岸田政権は「異次元の少子化対策」を掲げ、3月末をメドに具体策をまとめるとしているが、国民の間には「何をやっても子供は増えない」という諦めにも近いムードが広がっている。 そんな日本で、時ならぬ小学校の新設ラッシュが続いている場所がある。千葉県流山市だ。2015年に開校した「おおたかの森小学校」