戦争が続くなかで、その「語られ方」はやはり重要である。それはまず用いられる言葉によって体現される。日々意識せずに使っている言葉でも、繰り返し接することによって刷り込み効果が生じることもある。この戦争の「語られ方」を意識的に考えてみたい。 戦争においては、認識やイメージがやはり重要である。それらを合わせたものは「語られ方(narrative:ナラティブ、物語)」と呼ばれる。 この観点でまず焦点となるのは、どちらが「悪い」のか、どちらが「正しい」のかである。「悪い」方は批判され、「正しい」方には他国や国際世論の支援が見込めるからである。とはいえ、国家間の戦争を想定した場合、通常は双方が自らの正しさ
言葉で変わる印象、ロシアによるウクライナ侵攻は「○○戦争」と呼ぶべきか
「ウクライナ戦争」「完全掌握を目指す」、誤解を招きかねない報道表現に注意
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