このところ立て続けに日本共産党に関する本が出版されている。日本共産党は、昨年(2022年)党創立100周年を迎えた。それに合わせて2022年5月に、中北浩爾一橋大学大学院教授の『日本共産党 「革命」を夢見た100年』(中公新書)が出版された。私も読んだが、いわゆる反共本ではなく、共産党100年の歴史を詳細に鋭く分析したものだ。共産党員が読んでも違和感はなく問題のない内容だと思った。 ただ今年出版された3冊は、少し趣(おもむき)が違うようだ。 1冊目が『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』(文春新書)というタイトルの本だ。現役の共産党員で私もよく知っている松竹伸幸氏が著