安倍晋三元首相を銃撃して殺害した山上徹也容疑者(42)が、殺人と銃刀法違反の罪で13日に起訴された。 事件は、昨年7月に奈良市内で参議院選挙の応援演説中だった安倍元首相を手製の銃で背後から襲撃したもので、民主主義の根幹を揺るがす衝撃的なものだった。 ところが、逮捕された山上容疑者は、母親が多額の献金をして家庭が崩壊した「統一教会」(現・世界平和統一家庭連合)に恨みを持ち、教団とつながりのある安倍元首相を襲った、と供述したことから、たちまち統一教会に問題の主眼が置き換わっていった。 山上容疑者にしてみれば、犯行は政治信条にかかわるものではなく、むしろ個人の不遇と、それに伴う欲求不満や孤立からくる