いよいよ佳境に入ってきたサッカーのワールドカップ(W杯)。開催国のカタールは今回の成功をステップに、2036年夏季五輪誘致に乗り出す方針を固めたとの報道も飛び出した。大会の盛り上がり同様、まさにイケイケドンドンである。 日本のメディアは惜しくもベスト8入りを逃した日本チームの動向を追い続け、巷にはサッカー情報があふれ返っていた。しかし、その裏で、W杯期間中にこの国のエネルギー情勢を左右しかねない“不気味な動き”が進行していたことはほとんど報じられていない。 日本国民の多くがW杯中継にくぎ付けになっていた11月下旬以降、カタールのLNG(液化天然ガス)関連の2つのビッグニュースが飛び込んできた。