世界で一番ものが売れる日、中国の「独身の日」(双11、ダブルイレブン)に今年はちょっとした異変が起こりました。これまで誇らしげに発表していた売上高を公表しなくなったのです。 一方で、衰退したと思われていた公営小売店が、再び注目を集め始めています。このような、中国の消費市場の新たな変化をお伝えします。「独身の日」セールの主役は、アリババグループ傘下のネットショッププラットフォーム「天猫」(Tmall)です。毎年毎年売上を伸ばし続け、去年(2021年)は約5400億元(約10兆円)に達しました。 ところが、今年(2022年)11月11日の翌日に発表される恒例の売上額は「与去年持平」(去年並み)だけ