マイナンバーが知られたところで悪用できない。これについては理解できても、国家権力がマイナンバーを恣意的に使い始めたら怖いという懸念が、国民の中に潜んでいる。これがマイナンバーの呪いの根源かもしれない。 このような懸念を持つことは極めて健全だろう。権力は常に腐敗する危険性を持っているからだ。 ただ、そうは言いながら、紙と毛筆の時代に戻るなら話は別だが、マイナンバーを使わずして今日の行政事務は成り立たない。長年にわたる年金の納付記録を正しく記録するためにもマイナンバーは必須だ。 だから我々がやるべきことは「マイナンバーに反対する」のではなく、デジタルの力を使ってどのように番号の濫用を監視し、統制し
マイナンバー賛成・反対の不毛な問い、日本のデジタル化を阻む「呪い」の正体
自由権と社会権の間で揺れ動く番号制度、やるべきはデジタルを使った国の監視
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