ロシアの経済は、欧米からの経済・金融制裁が重荷となって悪化している。 最新4〜6月期の実質GDP(国内総生産)は前年比4.1%減と、4四半期ぶりの前年割れに陥った。ロシア経済発展省が発表する月次の実質GDPは、6月の同5.0%減をボトムに、7月が同4.3%減、8月が同4.1%減とマイナス幅を縮小させていたが、プーチン大統領が9月21日、ウクライナでの戦闘における劣勢打開を狙い、ロシア連邦としては初となる部分動員令を出したことで、経済に再び強い負荷がかかっている模様である。 特に消費者マインドが悪化し、個人消費が急減したことが、民間が発表する週次統計から明らかになっている。 例えば、銀行最大手ズ