東京メトロ南北線の「東大前」は、その名の通り東京大学の最寄り駅だ。しかし本当は文京学院大学の方が近いことをご存知だろうか。 改札から一番手前の入口までを計測すると、文京学院大の方が30mほど近い。しかも1番出口から地上に出て少し歩く東大に対し、文京学院大は2番出口に至る階段の踊り場、つまり駅の構内に大学院に通じるドアが設けられているのだ。東大前という駅名の陰で、なんとか一矢報いようとする姿に胸を打たれる。 それを知って以来、素直に「東大前」と呼べなくなってしまった。東京メトロもこの事実を受け入れ、せめて「東大前(文京学院大前)」くらいにしてくれないかと叶わぬことを夢見ている。 落語のかたわら、