今年もノーベル賞の季節がやって来ました。 日本では、オリンピックでメダルを取るように「日本人、日本人」しか言いませんし、ノーベル財団がどういう観点から賞を出しているかなどには、全く興味がないメディアが大半かもしれません。 しかし、今年はウクライナ戦争でスウェーデンがナポレオン戦争以来200年の「光栄ある孤立」を放棄、NATO(北大西洋条約機構)入りした年です。 ノーベル賞そのものが平和賞のみならず国内外で大きな岐路に立たされています。 そういう「賞を出す側」の事情も念頭に置いて、また世界のどこも書かない類のサイエンスの観点から恒例のノーベル賞解説をお届けします。 そもそも21世紀の今日、アルフ