総務省が発表した8月の消費者物価指数は、総合指数で前年同月比プラス3.0%となり、3%の大台を突破した。生鮮食品を除く総合は2.8%となっており、こちらも3%目前だ。アベノミクスでは、2%の物価上昇率が目標だったので、数字上はとっくに目標は達成しており、そこからさらに上振れする状況となっている。  本来なら、予定されていた物価上昇率を超えているので、大規模緩和策は終了し、金利の引き上げなど、正常化に向けて動き出すのが妥当な判断ということになる。だが、日銀は相変わらず大規模緩和策を継続しており、ゼロ金利政策が続いている。 物価上昇率が目標値を超えているにもかかわらず、大規模緩和策を継続して