エリザベス女王逝去の報道が世界に伝わった9月8日、香港も深い悲しみに包まれた。地元メディアの報道やSNSへの投稿も追悼一色となり、150年にわたり英国領として独自の発展を遂げてきた過去の栄光を改めて振り返る市民の「静かな思い」もひしひしと感じた。 香港国家安全法に加え、コロナ防疫を口実に各種の行動制限が続いている今の香港では、エリザベス女王逝去に関連するいかなる政治的言動も許されない。しかし、自由を奪われたがゆえ、エリザベス女王追悼の思いには香港市民の本音が透けて見える。 中秋節連休最終日の9月12日、香港の英国総領事館は香港市民による追悼(一般記帳)の受付を始めた。アドミラルティ(金鐘)のコ