自民党の小野寺五典安全保障調査会長は8月5日、国防部会などの合同会議で、中国の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したことを踏まえ、「国民は非常に不安に思っている。反撃能力(敵基地攻撃能力)の保持について一刻も早く政府として方針を決めてほしい」と求めた。 反撃能力は日本のミサイル防衛(MD)が完璧なら必要のないものだが、中国の極超音速ミサイルなど探知が難しく、迎撃困難なミサイルの登場が反撃能力の保持を急ぐ背景のひとつとなっている。 極超音速ミサイルは、音速の5倍(時速約6000km)を超える速さで飛行する。エンジンがある極超音速巡航ミサイル(HCM)と、打ち上げられた後に滑空する