夏ごろからウクライナ戦争の戦況が明らかに「様変わり」している。ゼレンスキー大統領率いるウクライナ軍の反攻が目立ち始め、特に同国南部では高い命中率を誇る西側製の長距離砲でロシア侵略軍が苦戦しているという。 とりわけ「高機動ロケット砲」「ハイマース」という耳慣れないワードがニュースで飛び交っており、「高機動ロケット砲がロシア軍部隊の本部を狙い撃ちした」「ハイマースが橋をピンポイント攻撃した」といったように、これまで軍事専門家しか口にしなかった“業界用語”が、今や新聞やネットニュースの話題になるほどである。 確かに「『高機動』の『ロケット砲』とは何だか強そうだ」と字面の「ものものしさ」からイメージを