是枝裕和監督の新作『ベイビー・ブローカー』でも話題になった、生みの親か、育ての親かという問題。『ベイビー・ブローカー』は赤ちゃんポストに子どもを預けた若い母親と、その子で金儲けをしようとした養護施設出身の若者と家族に見捨てられた男性が一緒になって、買い手となる養父母を探すロードムービー。幸せな家庭を知らない者たちがいつしか血の繋がりに関係なく、家族の体を成していく様はまさしく韓国版『万引き家族』。家族をテーマにし続けている是枝監督は『そして、父になる』でも子どもを取り違えられた二組の家族を軸に、家族に必要なのは血縁関係だけではないのではないかと訴えかけた。 血の繋がった実の親vs環境を与えてく
愛おしみ育てた里子を実父に還す“ママ”の煩悶が切ない『1640日の家族』
「私をもう“ママ”と呼んじゃいけないの」「心の中だけならいい?」
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