安倍元首相が暗殺された。奈良県警による会見で、鬼塚友章本部長が「警護警備に関する問題があったことは否定できない」と述べた通り、当日の警護は素人目に見ても抜け穴だらけだった。警護体制が徹底されていれば、安倍元首相が命を落とすことはなかったのではないか。 安倍元首相の背後には2人の警護員がいたという。そのため、警護員の配置はそれほど問題がなかった。問題だったのは、山上徹也容疑者が接近してきたことに誰も気付かなかったことだ。 1発目の銃撃で周囲にいた人は身をすくめてしまい、2発目の銃撃に備えることができなかった。防弾盾(バッグ型の軽量盾)すら開かれていない。それどころか、慌てた警護員に押し倒された女