コーヒーが用意された立派な会議室に、IDカードホルダーを首からぶら下げたダークスーツ姿の男たちが集まっている。米国の首都ワシントンではありふれた光景だ。「支配階級の嘘」と書かれた入り口の看板だけが、メイフラワー・ホテルで開かれているこのイベントを少々珍しいものにしている。 イベントの主催者は、クレアモント研究所が1年前に立ち上げた「米国的生活様式センター(CAWL)」だ。「米国のエリートたちは頭脳明晰ではなく、能力もなければ、資質もない」 この日の最初のセッションで、ドナルド・トランプ前大統領の国家安全保障関連の側近だったマイケル・アントン氏はこう述べた。 経済ナショナリズムと抑制的な外交政策
新たな保守運動、ワシントンで動員待つ「軍隊」に
権力奪取の日に備える米国のニューライト
2022.7.13(水)
The Economist
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