ボリス・ジョンソン氏の政権がついに倒れた。 英国の首相はもう何カ月もの間、次から次へと明るみに出るスキャンダルを切り抜けてきた。自党の議員たちから取り返しがつかないほど拒絶された末に、ようやく政権が終わったことを受け入れた。 秋まで首相の座にとどまりたいとしているが、即刻官邸を去るべきだ。 ジョンソン氏の失脚の原因は本人の不誠実さにある。そのため、英国があるべき軌道に戻るためには首相をすげ替えるだけで十分だと考える向きもあるかもしれない。 そうであれば良いのだが、そうはいかない。 確かに現在の混乱については、ジョンソン氏が関与した形跡が至るところに見られるものの、問題の根はもっと深いところにあ
ボリス・ジョンソン後の英国、首相は即刻退くべきだ
命運尽きた首相と打ちのめされた国
2022.7.11(月)
The Economist
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供