中期的な経済政策の方向性を見極める上では、今回の参院選の結果が重要となる。自民党がどの程度の議席数を獲得するかによって、党内の力学が変わり、岸田首相と安倍元首相の距離感が変わってくるからだ。それは、経済政策がアベノミクスに一層近づいていくのか、それとも離れていくのかを左右しよう。 6月22日に、第26回参議院議員通常選挙が公示された。投開票日は7月10日だ。各種情勢調査をみると、自民党が議席数を5議席前後増やすとの見方が多い。内閣支持率が高いことに加え、参院選全体の帰趨を左右する一人区の多くで野党共闘が成立しなかったためだ。与党が議席数を伸ばすとの見方がメインシナリオに位置付けられる。 無論、
アベノミクス回帰か分配か、経済政策を左右する岸田政権の参院選での勝ち方
与党が議席数を増やす可能性大も、自民党の党内力学を考えれば期待値は上がる
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