平壌市東大院区域代議員の候補者として「東大院市場管理所長、ムン・ギョンオン(仮名)」が発表されたのは、地方選挙が始まる1カ月前の、2019年6月頃だった。 東大院区域を代表する区域代議員(区議員)に選出されたムン氏は38歳の若い女性で、選挙戦が近づくと、彼女の選挙ポスターが東大院区域管内のあちこちに貼られた。すると、ムン氏のポスターを毀損する事件が相次いで発生し始めた。ムン氏の顔写真の部分が破られたり、写真の上にバツ印の落書きがされたりしたのである。 北朝鮮保衛省と保安省は非常事態体制を取り、選挙ポスターを毀損した人間に対する大々的な捜査を行った。だが、選挙当日まで選挙ポスターを毀損した者を見
選挙の賛成投票率が100%の北朝鮮で住民が命がけの反対票を投じた事情
区議会議員に立候補した38歳の女性候補の驚きの素顔
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