脱炭素政策はいったん棚上げだ――。ロシアによるウクライナ進攻を巡り、そんな主張がくすぶっている。原油の需給をひっ迫させ、価格の高騰を招いている脱炭素政策は、この有事の中では中止せよ、という訴えだ。エネルギー大国・ロシアの軍事侵攻で世界が揺れる中、機運が高まっていた脱炭素の行方はどうなるのか。ポスト石油戦略研究所代表・エネルギーアナリストの大場紀章氏に話を聞いた。