北京冬季五輪・パラリンピックの開幕が刻一刻と近づいている。それにつれて急速に尻すぼみとなり、メディアで扱われることが少なくなっているのが、「失踪」した女子テニス選手・彭帥の問題だ。形式上は「無事」が報じられているとはいえ、人権問題で疑惑の宝庫となっている中国のフィルターを通しているとあっては信用し難い。しかも性被害を受けたことについて彭帥から誰もが納得するような言葉は何も語られておらず、これをどのメディアも追及しないのは不自然極まりない。