鉄壁の独裁体制を誇るはずの北朝鮮で、金正恩総書記の権力基盤が揺らいでいる兆候がある。同時に、立て直しにあがく指導部の姿も見え隠れする。そうした中で注目されるのが、現在、金正恩総書記が起死回生策として心血を注いでいる「第3局部網」なる通信網の存在だ。北朝鮮内部で入手した極秘資料を読み解き、この「第3局部網」の現状と、展望について分析してみたい。