9月5日、中国・北京で開催中のあるフォーラムにおいて、習近平政権の幹部である国家食糧・物資備蓄局の局長が行ったスピーチが関係者の間で話題になっている。同局の張務鋒局長はその中で、「食糧安全保障」「食糧サプライチェーン」という言葉を何度も繰り返した。これを聞いた関係者の間で「中国政府はこれから食糧危機の時代に入ると見ているのでは」という見方が広がっている。確かに頭を巡らせてみれば、傍証となるような事実がいくつも思い浮かんでくるのだ。