10年前の東日本大震災。太平洋に面した岩手、宮城、福島の東北3県はいずれも津波の大きな被害を受けた。交通網も寸断されたが、被災の状況を伝えようとマスコミの取材陣はなんとかして現場に入った。ただし、原子力発電所の水蒸気爆発が起こった福島を除いて、だ。そうした中、事故直後から福島に入り、現地がどうなっているのかを撮影し続けた数少ないフォトグラファーの一人が橋本昇氏だ。当時橋本氏は何を見て、何を記録したのか。改めて写真と文章で振り返る。
放射能に奪われた営み、「全村避難」に揺れた飯舘村
【放射能汚染】そして住民はふるさとを離れた<後編>
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