大阪府警の所轄署で鑑識係を務めた村上和郎氏は、約38年間の勤務の中で4000体もの変死体と向き合ってきた経験を持つ。ある時、病院から亡くなった患者の検視要請があった。病室のベッドに横たわる遺体にかけられた白い布をめくると、そこには全身あざだらけの男性が目に飛び込んできた。
鑑識係は見た「狂暴社長」に殺された社員の忠誠心
『鑑識係の祈り――大阪府警「変死体」事件簿』より〈1〉
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