コロナ禍後、失業率は上昇したものの、リーマン・ショック後に比べれば上昇幅が抑制されている。リーマン・ショックのあった2008年9月に4.0%だった失業率は、10カ月後の2009年7月に5.5%へ大きく上昇した。対して、コロナ禍が始まった2020年1月の失業率は2.4%だったが、10カ月後の同年11月時点で2.9%だ。コロナ禍後は、失業率の水準が低いだけではなく、上昇幅も相対的に小さい。それはなぜか。