筆者がトヨタに入社した頃、大野耐一氏は生産担当常務としてトヨタグループ全体を統括していました。社内の現場改善は、もっぱら鈴村喜久男主査が担当していました。「主査」というのは、部次長クラスの専門職の称号でしたが、当時の現場では鈴村氏を指していました。