近年、電子カルテなど診療記録の電子化が進むなかで、臨床現場では日々膨大なデータが集積されている。こうした実臨床に関わる情報を電子化したRWDへの注目が高まっている。そこで、医師でありながら、ライフコースデータによる健康社会の実現に挑戦する川上浩司(かわかみ こうじ)氏を招き、RWDをはじめ、健診情報の利活用という先駆的な取り組みについてうかがった。モデレーターを務めるのは、アイ・エム・エス・ジャパン株式会社(以下、IMS)で RWDを活用したコンサルティングサービスを統括する、シニアプリンシパルの松井信智氏である。