2013年のヴァレンベリ賞は、「ナノクリスタリンセルロースの先駆的な研究」に対してカナダのマッククギル大学デレク・グレイ教授に贈られた。ナノクリスタリンセルロースとは、植物繊維であるセルロースを最小単位であるナノレベルにまで精製した物質である。軽くて強度があり、次世代の炭素繊維に代わる素材となる可能性があるため、今、各国(日本、カナダ、スウェーデン、フィンランド、米国)でその応用開発が競われている。