2013年のヴァレンベリ賞は、「ナノクリスタリンセルロースの先駆的な研究」に対してカナダのマッククギル大学デレク・グレイ教授に贈られた。ナノクリスタリンセルロースとは、植物繊維であるセルロースを最小単位であるナノレベルにまで精製した物質である。軽くて強度があり、次世代の炭素繊維に代わる素材となる可能性があるため、今、各国(日本、カナダ、スウェーデン、フィンランド、米国)でその応用開発が競われている。
“資源大国日本”がリードする次世代繊維
豊かな森が生み出す最先端素材に先進国が熾烈な開発競争
2014.3.28(金)
藤原 秀樹
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