筆者は、上海の延安東路隧道(外灘と陸家嘴を結ぶ黄浦江の水底トンネル。北線は1989年、南線は1996年に開通)をくぐるたびに「今回も無事だった」と胸をなで下ろす。大げさかもしれないが、上海全体が“崩落のXデー”に向かって時を刻んでいることを思えば、あらゆる場所が危険に思えてならないのである。