「徳兵衛さん、このところ、何の連絡もくれなくてひどい!」―。文楽の人気演目の1つ「曽根崎心中」は、大阪の生玉神社の境内で、遊女・お初と醤油屋の手代・徳兵衛がばったり出くわし、お初がすねる「生玉神社の段」から始まる。