福島第一原子力発電所の事故で、日本は今後、長期にわたって食品の放射能汚染問題と向き合わざるを得なくなった。「風評に惑わされないようにしなければ・・・」と思う一方で、周辺地域の農作物は安全なのか、本当に市場に汚染食品が出回っていないのか――と不安がよぎるのも事実。生産者、消費者、流通業界、外食産業、それぞれが「安全・安心」を模索していくことになるだろう。  そんな中、いち早く、独自の放射線量検査をスタートさせた企業が取り組む「食の安全」の現場を訪ねた。