――ユーザーの年齢層が広ければ、MaBeeeの改良につながるアイデアもさまざま集まりそうです。

岡部 ユーザーから寄せられた声を基に、2種類のスマートフォンアプリを最近リリースしたところです。一つは自動車の玩具向け、もう一つは電車の玩具向けです。

MaBeeeユーザーの声を受けて開発したアプリの画面

 スマートフォンを傾けたり振ったりして玩具を動かすのは、年齢の低いお子さんには分かりやすくてよいのですが、小学生くらいになるとコントロールしている感覚を味わいたくなる。そこで、自動車のメーターを模した画面で電池の出力をきめ細かく制御し、運転している感覚を楽しめるアプリを開発しました。電車の向けのアプリでは、レバーで速度を調整したり、駅で流れる発車合図のメロディを鳴らしたりできるようにしています。

MaBeeeをIoTプラットフォームとしてBtoB事業を展開へ

――第三者割当増資でベンチャーキャピタルから1億円を調達し、2017年9月からIoTのBtoB事業に乗り出しました。狙いを教えてください。

岡部 MaBeeeの販売開始後、いくつもの企業から「乾電池で玩具をIoT化できるなら、うちの製品もIoT化できないだろうか」といった相談を受けるようになりました。話をうかがうと、乾電池型のIoTが実現できそうなものと難しいものがある。そのため、これまで培ってきた小型・省電力の技術を生かし、企業のニーズに応じたIoTモジュールの開発支援サービスを提供することにしました。