Cool!SUKIYA

国際都市・東京。各国のビジネスパーソンと仕事をすることが珍しくなくなった昨今、外国人と食事を共にするシーンも少なくない。そんなとき、カジュアルなランチの場として利用したいのがすき家だ。

和風の味付けながら、肉を多く使った牛丼なら和食に慣れて
いなくても食べやすく、物珍しさもある。外国人向けガイドにも『Gyudon』として紹介されるなど、牛丼店は注目のスポットなのだ。円高の中にあっては、リーズナブルさも際だつだろう。

ビジネスでもこれを利用しない手はない。なにより一緒に牛丼を
ほおばれば、相手をより身近に感じられる。これから始まるのは、
外国人とのすき家体験をモデルに構成されたショートストーリー。
ぜひとも、牛丼を通じた国際交流をお試しあれ。

フランス人篇 フランス人フォトグラファーに教えられた、牛丼の小宇宙

とある広告代理店に勤める私は、新作コスメブランドの広告キャンペーンを任されることになった。しばらく忙しくなるかと思うと、保育園通いの息子(と、家事育児には積極的だが一切が壊滅的に下手な夫)のことが気にかかるけれど、久々の大仕事に武者震いする。

キャンペーンのテーマは「日常から再発見する日本の美」。
フランスから気鋭のフォトグラファーのミシェルを招き、今
を生きる日本人の美しさを改めて見つけ出す、という企画だ。

緊張して臨んだスタジオ撮影の初日。なぜかミシェルのテンションがあがらない。お昼を食べながらもむっつりと考え込んでいる。いったいどうしたのだろう。和食好きな彼のために、高級料亭の弁当をはり込んだのだけど。

「サトコ、何かが違うんだ。この企画は僕が『今』の日本の美を見つけるんだろう? でもここではお膳立てが整い過ぎている。この立派でトラディショナルな弁当のようにね。だから一度白紙に戻して、実際に街に出て僕の目で何かを見つけたいんだ」

えー!!! 突然の変更にアタフタしつつも関係各所に連絡して、とにかく明日は2人でロケハンとなった。

丼に広がるたくさんのメニュー、まさに盆栽の美

翌日。ミシェルがあえて選んだのは郊外の住宅地。ごく日常的な風景の街並みや主婦、女子高生などを、興味深そうにカメラに収めていく。

すき家

やがてお昼時、食事をするにも土地勘がない場所。フランス人=美食のイメージがあるのでなおさら焦ってしまう。
そんなとき、ミシェルがファインダー越しに赤と黄色の看板を見つけて歩いていく。
《すき家》? 確か…牛丼屋さん? 入ったことはないけど、大丈夫なんだろうか。

躊躇する私を見て、ミシェルは店の中を指さした。
「サトコ、ここがどういう店か僕はよく知らない。でも見てごらん。子供も大人もいて、みんな楽しそうに何か食べてるじゃないか。悪い店のはずがないよ。入ってみよう」

初めて入るすき家の店内は、イメージしていたものと少し違う。明るくて、テーブル席も多くて、子供連れのお母さんもいる。抵抗感を持っていたのは、丼をかきこむ男性的なイメージからの思い込みだったのか。

これは牛丼、英語では《beef bowl》というのだ、と説明すると「オウ、《bol du boeuf》だねとうなずきながらメニューを開くミシェル。ずらりと並ぶ牛丼のバリエーションに目を見張ってトレビアンを連発している。

すき家のメニュー

「丼たったひとつを使って、これだけのメニューを提供しているなんてすごい! 煮込んだ牛肉の上にキムチの赤、セロリの緑、こっちはマヨネーズ? 見た目はポップで、でもミニマルな美には盆栽や坪庭のような日本の伝統も感じるよ」

牛まぶし

豊富なメニューに迷ったあげく、ミシェルは牛丼にだし汁をかけて食べるという《牛まぶし》を選んだ。そのまま食べると定番の牛丼、薬味とだし汁をかけて食べればこれまでにない味と、2つの味を楽しめるのが特長の新商品らしい。私も同じものを頼んでみる。

ミシェルによると、美食の国フランスでも鰹や昆布といった和風のだしが注目・研究されていて、積極的に自分の料理に取り入れるシェフも少なくないのだとか。食に対するフランス人の積極性、貪欲さには頭が下がる。

オーダーして1分とたたずに料理が出される。「おいしい!」「C'est très bon!」、2人同時に思わず声が出る。

半分ほど食べ進んだところで、だし汁をかけるのだ、とミシェルに説明する。食にうるさいフランス人らしく、彼はまずだし汁だけを匙に取って味見する。
「カツオだね。淡い味付けがなかなかだよ。これをかけて、リゾット風にするんだね?」

牛丼とだし汁が合わさることで絶妙な味に変わる。薬味の粒山椒とわさびも上品な刺激になって、汁をかける前と後ではまったく別の料理のようだ。

「C'est excellent! 」
ミシェルの感想も一段階上になっている。
「そのままでもおいしかったが、だし汁を加えることで、味が大きくふくらむんだ。肉とだしのうま味が丼の中で調和する。日本人は小さな空間に奥深い世界を込めることが本当に得意だな。素晴らしいよ」

興奮気味にしゃべるミシェルは、スタジオでの昨日の彼とはまるで別人だ。この分ならロケもうまく行くはず...。

当たり前だから気づかなかった美点…安全とおいしさ

再開された撮影は順調に進み、ミシェルは日本での予定を終えてフランスへと帰国した。
私は牛丼=男性のものと決めつけていた自分の偏見が恥ずかしくなって、週末に、今度は夫と息子を連れてすき家に出かけてみた。ロケハンで行ったすき家で、親子連れが楽しそうに牛丼を食べているのが心に残っていたからだ。

共働きで子供に寂しい思いをさせているからこそ、ファストフードを極力避けていたと知る夫は、私からの思わぬ提案に目を丸くする。でも息子は家族そろってのお出かけごはんに大喜びだ。メニューの写真を指さして、夫におまけつきの《すきすきセット》をねだっている。

そんな息子に目を細めながら、何気なく店内の壁を見て驚いた。お肉にお野菜、そしてお米、お店で使われる主な食材がどこで作られたものか、大きく掲示されていたのだ。牛丼チェーンはコスト優先で安全や品質は二の次かと思っていたが、食材に自信がなければこんなにオープンにはできないだろう。興味を持って、家に帰ってからすき家のウェブサイトを訪れてみる。

またしても私の先入観だった。

すき家のトレーサビリティーすき家のトレーサビリティーすき家のトレーサビリティー

すき家では担当者が直に産地へと足を運ぶ確認作業が徹底されていて、水質調査、農薬の使用履歴、出荷から各店舗での保管体制まで、すべての段階で厳しいチェックがされていると知って驚いた。つまり、作物を育てるところからトレーサビリティーが確保されているということだ。

輸入食材についても、その国の衛生基準を満たしていることはもちろん、これも直に足を運んで自社のより高い基準をクリアしているかが確認されているという。

実際に畑や田んぼで育てられている野菜や稲の写真を見ながら、私は自分の思い込みを反省させられる。安全とおいしさのキープは大前提、その上に努力と工夫を重ねることで、コストを最大限に抑えていたのだ。

すき家との思わぬ出会いを導いてくれたミシェルにも、お礼をかねて知り得た情報をまとめたメールを送る。

まもなく、ミシェルから返事が届く。
「Merci、サトコ。とても参考になったよ。安全だから体が喜んで受け入れる。だからあの牛丼はあんなにおいしかったんだね。またぜひ日本に呼んでくれ。もうすき家が恋しいよ」

メールには、あのロケハンのときの写真が添付されていた。どこにでもあるはずの平凡な街並みが、ミシェルの目で切り取られると、暖かくて心休まる特別な場所に思えてくる。

すき家も同じだったんだ。当たり前のようにどこにでもあって、気にも留めなかったけど、安全で、おいしくて、子供も大好きな牛丼屋さん。ずっ と見えていたはずなのに、今まで気づかなかった。
ミシェルと《すき家》から力をもらった。きっと今回の仕事を成功させてみせる。

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