「おっ、すき家があったか!すき家といえば牛丼。おいしいことはもちろん、お店に入ってすぐに食べられる手軽さとリーズナブルさで、牛丼は忙しいビジネスパーソンの心強い味方となっている。
だが、すき家で牛丼しか食べたことがないという人はいないだろうか?
せっかくすき家に入ったのだから、牛丼を食べたいという気持ちはわかる。しかし、実はすき家には牛丼のほかにも豊富なメニューが用意されているのだ。
風味豊かな具だくさんのカレーに、バラエティに富んだこだわり丼、ごはん大盛り無料も嬉しい各種定食。好みで選べるトッピングやサイドメニューもずらりとそろう。
これはもう、「すき家で牛丼」だけではもったいないとすら言えるだろう。
そこで、先日「すき家で一週間」昼食に牛丼を食べるというチャレンジを行なったトレンド情報系の記者Sが、今度は"牛丼以外"のメニューでまたもや一週間のランチをまかなうことになった。果たしてその結果は……?
週のスタートは連絡と確認のオンパレード。電話やメールの合間を縫ってのランチタイムだが、ここをおろそかにしては午後の仕事でモチベーションを保てない。いい仕事にはいい食事なのだ。そこで少ない時間で満足・満腹が得られるところ、といえば無論、すき家だ。
先日、すき家で一週間牛丼を食べるというチャレンジを行なった私だが、その後同僚との話の中で、思わず「すき家なら牛丼抜きでも一週間のランチは大丈夫!」と豪語してしまった。今日から一週間かけて、それを証明しなくちゃ。ビジネスパーソンたるもの、自分の言葉には責任を持たねばならないのだ。とはいえ、イキオイで言った"牛丼以外"チャレンジ、今や牛丼が生活の一部になった私には正直、つらいなあ。どうなることやら?
初日ということで、まずは牛丼に負けない人気メニューの炭火やきとり丼をオーダー。炭火の香ばしい焦げ目がついた焼き鳥が見た目にも食欲をそそる。かみしめるとまたジューシーな肉汁が口いっぱいに広がって、鶏肉のおいしさを再確認。大ぶりの焼き鳥がごろごろと入ってボリュームも充分だ。これはハマるなあ。時間のあるときにまた食べてみたい。当初の不安はどこへやら、牛丼なしでも大満足だ。やるな、すき家。幸先のいいスタートとなった。
本日のお会計380円也
今日は家電メーカーの新製品発表を取材。会場周辺はあまり詳しくない場所なのだが、そんなときの強い味方は、すき家のモバイルサイト【http://www.sukiya.jp/m/】。このサイト、住所や最寄り駅で店舗を検索できるだけでなく、なんとGPS対応ケータイなら自動で現在地から周囲5㎞以内のお店をリストアップしてくれるのだ。移動の多い私にとって、もはやなくてはならない便利な機能だ。この日もすぐに近くの店が見つかった。それも牛丼チェーン最多の全国1,497店舗(2010年9月末現在)を構えるすき家だからこそ。ちょっとした街ならたいていおなじみのマークに出会えるのだ。
今日は話題の新メニュー、豚とろ丼に挑戦!あちこちから話を聞いて、早く食べてみたかったのだ。聞けば以前は期間限定だったメニューが、好評につき新商品としてラインナップされたとか。厚切りの豚バラ肉は箸で楽に切れるやわらかさ。口に入れると名前の通りとろけてしまいそうだ。さっぱりとした甘いタレで和えた大根とシイタケがまた絶品で、これはまた私的にヒットとなった。
本日のお会計380円也
月・火とボリューム満点のメニューが続いたので、週のまん中はちょっとライトに行きたい。そこで今日は定食メニューからとん汁・鮭定食をチョイス。朝食メニューの定番でもあるけど、これはいつでも注文OKだ。もちろん定食だからごはん大盛りは無料、逆に「小」盛りなら20円引きとなる。ちょっとしたことではあるれけど、利用者に損をさせない気配りがいいね。
ほどよく焼かれた鮭とごはんに、野菜たっぷりのとん汁、添えものにのりとおしんこ。基本のセットに、サイドメニューからきんぴらを追加してみる。朝ごはんとはちょっとだけ違う差別化ができたようで、なんとなくうれしい。すき家を気に入っている理由の1つは、こんな風にサイドメニューがいろいろ選べて、同じメニューでも飽きずに食べられるところなんだ。うん、和食の滋養がしみじみと染み渡って、なんだか元気が出たようだ。食物繊維も豊富なきんぴらごぼうは定食だけじゃなくて、牛丼とも相性ばっちりなんだよなあ。ああ、なんだか牛丼が恋しくなってきちゃったよ。
本日のお会計合計:560円也
原稿整理にインタビューのまとめ、進行確認に編集会議……。木曜ともなると目まぐるしい忙しさだ。とはいえビジネスパーソンは何ごとも体が資本、こんなときこそしっかりと食べなくては。まあなにかと理由を付けるが、要するにおいしいものが食べたいだけなんですけどね。そこで今日もすき家へ。
栄養バランスも良さそうなメニューは……と。お、五目あんかけ丼なんかいいじゃないか。豚肉、えび・イカ・きくらげ・ヤングコーンなどなど、肉と魚介と野菜の具だくさん。たっぷりの食材から染みだした旨味がとろみで混然一体となって、なんともいえない複雑な味のハーモニーを奏でる。お得なプラス100円、健康セットで一緒に頼んだみそ汁と冷やっこがいい箸休めになって、これは満足度が高い。今日明日の山場を乗り切れそうだ。
本日のお会計合計:530円也
今週もいよいよあと少しとなったが、アポ取りに記事作成にとやることはまだ山積みだ。今日も取材の帰りにすき家に飛び込んだものの、ゆっくり食事をする時間が取れそうなく、テイクアウトすることにした。店内に漂う牛丼のうまそうな匂いに後ろ髪引かれつつも、豚しょうが焼き定食弁当をチョイスする。なんといっても豚肉は疲労回復に効果のあるビタミンB類が豊富だから、週の疲れがたまった金曜日にはぴったり。これにサイドメニューから、おんたまを加えるのが自分流だ。
オフィスに戻って、弁当のふたを開ける。ボリュームたっぷりの豚バラ肉と食欲をそそるタレの香りがたまらない。甘辛タレと、追加したおんたまの絶妙なコラボもやみつきになる。ついついごはんが進むから、大盛り無料のサービスが大助かり。サラダとポテトサラダで野菜も摂取、そしてみそ汁でほっと一息。慌ただしいランチタイムだったが、おいしい食事で気分までリフレッシュ。やる気満タンで午後の仕事に立ち向かえそうだ。
本日のお会計合計:740円也
トホホ、結局仕事を持ち帰ることになってしまった。出かける家族を送り出して、今日は一人仕事の土曜日。息抜きがてらの昼食はもちろんすき家。高まる牛丼欲に負けそうになりつつ、ここは月曜日に食べてうまさに感動した炭火やきとり丼の姉妹メニュー、炭火とりマヨ丼を選ぶ。ただでさえ香ばしくてジューシーな炭火焼き鳥が、たっぷりの青ネギとからしマヨネーズでさらにパワーアップ!
シャキシャキの青ネギがこんなに焼き鳥と相性がいいとは新発見だ。とろりとした玉子の黄身と、からしマヨをからめた焼き鳥をひとくち食べたところでもうたまらない、ビールを追加注文だ。まだ少し仕事が残っているとはいえ、これはガマンできないよね。
本日のお会計合計:880円也
ようやく仕事も終わり、家族団らんの日曜日。またしても「すき家で一週間」の第2弾チャレンジをやっていると話すと、当然ずるいの大合唱。みんなですき家ランチとなった。牛丼以外のメニューという今回のルールに加え、日曜日はカレーという我が家のルールに従って、今日のお昼はカレーづくしに決定。1人で食べる平日とはまた違う、にぎやかなひととき。これも牛丼チェーンにはめずらしい、テーブル席が充実したすき家ならではの楽しさだ。
私は基本のカレーライスにトッピングの辛口だれを2辛追加、妻はチーズカレーに1辛プラス、娘は好物のハンバーグカレーで、牛丼も大好きな息子は「牛丼じゃないからいいでしょう」と牛あいがけカレーを注文。その手があったか……。
カレーだけで1人も重ならないメニューの多さにも驚きだが、意外と言っては失礼なほどの味にもびっくり。ゴロリとした大ぶりのジャガイモとお肉が入って、ほどよい辛さの濃厚なルー。まさにカレーの王道、クセになる味なのだ、これが。とろ~りと溶けたチーズが味にコクを加えるチーズカレー、肉厚・ジューシーなハンバーグがカレーとマッチして食べ応え満点のハンバーグカレーも捨てがたい。次に1人で頼むときはどれにするか悩んでしまいそう。
あえて牛丼を禁じ手にした「すき家で一週間」第2弾も、終わってみればあっという間。心配どころか、今まで気付かなかったすき家のおいしいメニューと出会うことができた。牛丼屋さんと思わせておいて、うれしい裏切り。親しいと思ってた友だちの知らない一面を見たみたいだ。牛丼ですき家、牛丼以外でもすき家。お昼休みにおなじみの看板を見つけるたびに、今まで以上にほっとした気分を味わえそうだ。
本日のお会計合計:1,930円也
……さて、昨日あえて感想を書いていなかった息子の頼んだ牛あいがけカレー。カレーのうまさは先に書いた通りだが、実は、ひとくちもらって食べた牛丼の具にやられてしまった。この一週間、ガマンしてきた牛丼への食欲が、このひとくちでついに禁断症状となって現われた。もう昨日から頭に浮かぶのは牛丼のことばかり。昼休みには、脇目もふらず赤いどんぶりマークを目指してダッシュした。牛丼ひとつください、大盛りで!
「やっぱりすき家はこれだな~」牛肉とタマネギとごはんをかみしめ、しみじみ思う。どのメニューもおいしくて個性があるけれど、牛丼が中心にどっしりとあってこそ、すき家。そこに自信があるからこそ、他のメニューにも力を入れられるのだ。あえて牛丼以外にこだわることで、牛丼のおいしさと牛丼にかけるすき家の情熱を改めて教えられた一週間だった。
本日のお会計380円也
※価格は2010年10月9日現在のものです。
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