うなぎの養殖には、病気の予防や伝染を防ぐために抗生物質や消毒剤などが使用されることがある。薬品を規制する法律が十分ではなかった数年前までは、養殖方法は一般的に養殖者の判断に委ねられていた。しかし、ここ数年の食品の品質や安全性に対する消費者意識の高まりや厚生労働省の定めるポジティブリスト制度によって薬品の使用を控えたうなぎの養殖方法が進んできた。
できる限り薬品の使用を抑えて、うなぎを養殖するには―――。とにかく「きれいな水※」で育てることが一番だ。水がきれいであれば、うなぎは病気にかかりにくくなる。ゼンショーグループは、中国の福建省や広東省にある近くに工場などのない人里離れた山奥の水源や地下水でうなぎを養殖している。汚染のないきれいな水を、養殖用の池に引くことで薬品の使用を抑えているのだ。そして池の土壌や水質、与えるエサなどにも厳しい検査を行い、やむを得ず薬品を使用する場合はすべて記録し、検査を重ね、安全性を確認する。
こうした水質環境で育てられたうなぎは、水揚げ後、さらに24時間以上きれいな水の中で泳がせ、体内や表面の泥や臭みを取り除く。
生産者の徹底した水質管理によって守られている"きれいな水"こそが、「すき家」をはじめ、ゼンショーグループが提供する「うなぎ」の命を育み、安心という品質を支えている。
※化学物質の汚染や病気の発生等がない状態を示しており、水道水のような無色透明の水ではありません。
最近では、輸入食材というだけで抵抗感を持つ人も増えてきている。確かに、一般的にも外国産よりも国内産の方が「安心」というイメージが持たれやすいのは事実である。しかし、大切なのは国内産・外国産という「産地」ではなく、「安全性の追求」であるとゼンショーグループは考えている。
どのような環境で、どのように育ち、どのように加工され、どのようにして消費者が食すのか。生産者との取引を決める段階から、徹底的に安全性を確認する理由がそこにある。うなぎを育てる池の水質や土壌はもちろん、エサに残留農薬や動物用医薬品が含まれていないかどうかまでも検査する。そして蒲焼きにする加工場の設備や衛生管理体制を確認し、初めて取引が始まるのだ。生産加工、流通のすべての工程において、ゼンショーグループの食品安全追求本部中央分析センターが厳しいチェックを実施し、さらに中国の公的機関であるCIQ(中国出入境検験検疫局)と日本の厚生労働省の検査を受けて安全性が確認される。厳重な検査を重ねることこそが、安心・安全の提供につながっている。
明示された「産地」のその先にある「安全性」、地名だけでは伝えることのできない「真の安全性」をゼンショーは追求し続けている。
うなぎは生きた状態から手作業でさばいた後、タレをつけて焼くという工程を繰り返して蒲焼きにする。これは街のうなぎ屋さんと同じ焼き方だ。
中国の加工場では、手洗い・消毒といった衛生管理が当たり前のこととして行われている。すべての職員が加工場の入口で、手洗いや消毒、エアシャワーでの埃除去を行い、異物の混入を防止する。使用する器具類はこまめに消毒され、清潔な環境の中でうなぎの加工が行われる。出荷前には金属探知機で商品を入念にチェック。加工の全過程でロット管理が行われ、万一のトラブルを未然に防ぐ体制が整えられている。ポジティブリストに対応して設計されたゼンショー独自の10回に渡る厳重な品質検査を経て、「すき家のうな丼」は私たちのもとに届けられているのだ。
手軽に食べられる旨いうな丼、580円。この「手軽さ」と「旨さ」は、生産者の確固たる品質管理が支えている。安心して食事を楽しんでもらいたい、その思いを生産者と共有しながら、安心・安全な商品を提供し続けることをゼンショーは追求している。
7月26日(月)は、土用の丑の日。いよいよ到来する夏本番に向けて、暑さを乗りきるためのスタミナを手軽で旨い「うな丼」で養いたいもの。週末、家族や恋人とお買い物やドライブを兼ねて、すき家に立ち寄ってみては。休日出勤で仕事に精を出す部下や後輩にテイクアウトで差し入れなんていうのも、できる上司のさりげない思いやりだ。
【携帯サイトQRコード】