伊藤忠テクノソリューションズ
情報システム部 インフラシステム課
課長 岡野 等氏
迷惑メールによる被害をいかに少なくするか――。これは、今やさまざまな企業に共通した課題だと言えるだろう。社外で名刺交換する機会の多い役員や営業担当者などは、特に迷惑メールを受けやすい。出社後、パソコンに向かって迷惑メールの振り分けに時間を取られる人も少なくないはずだ。
迷惑メールの被害は、業務を阻害し、社員の生産性を低下させるだけにとどまらない。大量の迷惑メールに紛れて重要なメールを見落としたり、誤って削除したりするリスクも発生する。迷惑メールの本文や添付ファイルに不正なプログラムが埋め込まれるなど、悪意のあるWebサイトに誘導し、ユーザーがクリックすると不正プログラムに感染し、社内情報が漏えいしてしまうといった危険性もある。企業ではさまざまな情報漏えい対策を講じているが、なかなか効果的な手段を取れていないのが実情だ。
このような迷惑メールに関する課題を、「IIJ迷惑メールフィルタ」を導入することで解消したのが、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)である。同社は、コンサルティングから設計・開発、運用・保守サポート、アウトソーシングまで、ITライフサイクルの全般にわたり、広範なソリューションを提供する企業。最近では、最新設備を整えた大規模データセンターのサービス基盤をベースに、運用サービスを進化させたITサービスマネジメントの提供などに注力している。
こうしたビジネスを展開する同社においても、以前は迷惑メールの被害に悩まされていたという。
「各種情報システムの活用とともに、社内外のコミュニケーション手段としてメールが定着し、メールが止まればビジネスが遂行できないほど、重要になっています。ところが、近年は経営者層を含め、迷惑メールが急激に増えており、大きな課題になっていたのです」と、情報システム部 インフラシステム課 課長の岡野等氏は打ち明ける。