3月19日〜22日、北京に行ってきた。日本では少子化対策が大きな政治課題になっているが、中国でも同様で、このところ急に皆が心配し始めてきている。そこで、少子化問題に取り組んだ経験のある元厚生労働大臣として、北京の社会科学院で特別授業を行った。 政府のシンクタンクである社会科学院は、実は2019年に「中国の人口がピークに達するのが2029年で、2030年から減少に転じる」という予測を出したが、その予測は外れた。2030年ではなく、2022年に人口が減少し始めたのである。具体的には、中国の人口は前年比で85万人も減少し、14億1175万人となった。 中国の人口減少は、1961年以来、実に61年ぶり